令和6年度より芸術学研究科造形芸術専攻・地域芸術分野を開設します

「地域芸術分野」とは―

昨今の地方における芸術の役割は多岐にわたっており,同時に多くの芸術祭が行われる中で,その運営や広報に関わる人材不足は否めない。行政,作家,地域住民など複雑に絡まる社会の中での役割は実践を伴った経験によってやり遂げる強い意志が必要になる。日本大学芸術学部では、2004年より参加している大地の芸術祭を中心に、アートの力を信じて日本における社会問題に、真摯に向かい合っている実績がある。「地域芸術分野」ではこうした活動で生まれる様々なコミュニティに対応可能な視野の広い経験値を持った人材を育成し、社会が抱える問題をアートの力によって直接社会と繋がり,人の心を豊かにする実践力を身につけることを目的とする。

「地域芸術分野」の教育目標―

  • 芸術文化の横断的な教養を持ち、他者に伝える能力と広げていく能力を持つ人材を育成する。(作り手と受け手をつなぐ様々な事例、理論研究)
  • アートマネジメントの手法や実践を通じて、社会連携の知識を授け、専門的な手法、理論や実践応用を研究し、創造的思考により、問題解決を備え、社会に貢献する人材を育成する。(文献調査及び具体的なフィールドワークを通じての考察、実践)
  • 芸術祭、プロジェクトベースアート、ソーシャルエンゲージメントのアーカイブ、研究及び運用する人材を育成する。

「地域芸術分野」のまなびについて―

芸術文化における横断的な知識を学び様々な文化活動を分析し、地域における芸術の在り方を捉えることを目的とし、国内外の文化事業における背景にある状況や政策、行政も含めた芸術と社会の関係の調査、研究を行う。また、発表活動を創出するための理論と実践に加え文化政策に対する提言やアーカイブなどを行い、フィールドワークや地域における芸術活動によって実践的なコミュニケーション能力を身につける。