音楽芸術専攻 教育研究上の目的
音楽は、芸術文化の中で重要な部分を形成するばかりでなく、社会がますます複雑化し、多様化するにつれて、演劇、舞踊、映画、放送などといった諸分野との結びつきも、さらに密接になってきている。文化の国際化にともなう、まったく新しい形の活動も、めざましい。現実を見据え、いっそう高度な演奏、創作、研究を実践し、あるいは教育に当たることのできる人材を養成する。
音楽芸術専攻は、芸術学部の各領域の歴史的な蓄積による芸術性を根幹に据えながら、音楽の持つ芸術的本質および心理的側面を科学的に把握し、より高度な音楽的感性と技法の向上を目指します。同時に、理論的な研究を行うことを主眼として、多様化する社会的要求にも柔軟に対応できる人材の育成を目的としています。
- 2019年度博士前期課程各専攻履修科目一覧(PDF:963KB)
- 2020年度博士前期課程各専攻履修科目一覧(PDF:982KB)
- 2021年度博士前期課程各専攻履修科目一覧(PDF:980KB)
- 2022年度博士前期課程各専攻履修科目一覧(PDF:635KB)
- 2年以上在学し、履修規定に則り30単位以上を修得すること。
- 学位論文等を提出し、最終審査および試験に合格すること。
- 規定の学費を完納していること。
教員紹介

伊藤 弘之
生年月日
昭和38年04月01日生
略歴
昭和61年03月
山形大学教育学部卒業
昭和62年08月
東京音楽大学研究科中退
平成01年06月
カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部大学院修士課程修了(MAを得る)
平成06年09月
カリフォルニア大学サンディエゴ校音楽学部大学院博士課程修了(PhDを得る)
平成14年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
平成22年04月
日本大学芸術学部教授
研究領域
作曲。「揺れるイメージ」「フラジャイルな美しさ」と言うコンセプトのもと、独奏、室内楽、合唱、オーケストラと多様な編成で作品を書いている。邦楽器を用いた作品もある。細部まで緻密に構成し四分音を多用する音響づくりが特徴的である。現代の記譜法の研究、作曲ツールとしてのコンピュータの使用、コンサートのプロデュース活動なども行っている。
研究業績
受賞歴:芥川作曲賞、ヌオヴェシンクロニー国際作曲コンクール第1位、他
作品:オーケストラのための「ミラー II」(サントリー音楽財団委嘱、新日本フィルハーモニー交響楽団により初演)、「弦楽四重奏曲」(武生国際音楽祭委嘱、アルディッティ弦楽四重奏団により初演)、他多数
CD:「伊藤弘之作品集:Swaying time, Trembling time」(ミュージックスケイプ)、「伊藤弘之作品集:Swaying into Darkness」(フォンテック)、他
論文:“Swaying Sensation and Fragile Beauty” in Music of Japan Today (Newcastle: Cambridge Scholars Publishing, 2008), 6-11.
社会活動
芥川作曲賞選考委員
日本音楽コンクール(作曲部門)審査員
武生国際作曲ワークショップ講師
アンサンブル・コンテンポラリーα副代表

大寺 雅子
昭和49年02月12日生
略歴
平成08年03月 武蔵野音楽大学音楽学部音楽教育学科 卒業
平成12年08月 Florida State University, School of Music, Master’s Program in Music Therapy(フロリダ州立大学大学院音楽学部音楽療法専攻修士課程・米国)修了
平成19年03月 東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻博士後期課程 修了
平成22年04月 東北大学大学院医学系研究科障害科学専攻音楽音響医学分野 助教
平成23年03月 放送大学大学院文化科学研究科文化科学専攻修士課程臨床心理学プログラム 修了
平成27年04月 四国大学短期大学部幼児教育保育科 准教授 四国大学学生相談室 相談室長
平成31年04月 日本大学芸術学部音楽学科 准教授
研究領域
専門領域は臨床心理学と音楽療法。高齢者を対象とした音楽療法の事例研究や音楽療法をめぐる諸問題に関する理論研究を行ってきた。また、大学生を対象とした学生相談に携わった経験から、芸術系学生を対象とした心理的支援に関する研究に取り組んでいる。
研究業績
編著 医学的音楽療法−基礎と臨床− 平成 26年07月 北大路書房
論文 音楽療法研究における音楽のとらえ方をめぐる信念対立の構造の解明−契機志向相関的音楽論の定式化を通して 平成26年03月 構造構成主義研究・6巻
論文 Pharmacological and psychosomatic treatments for an elderly patient with severe nausea and vomiting in reaction to postoperative stress 平成27年10月Clinical Journal of Gastroenterology, Vol.8, no. 5
社会活動
臨床心理士、公認心理師、日本音楽療法学会認定音楽療法士、米国資格認定委員会認定音楽療法士(MT-BC)。米国音楽療法協会学術誌Music Therapy Perspectives編集委員。

川上 央
昭和43年08月08日生
略歴
平成14年03月
日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程中退
平成17年07月
フランス国立音楽音響研究所(IRCAM)招聘研究員
平成24年04月
日本大学芸術学部教授
研究領域
生態音響学をベースにした音の研究。
音とは物質の振動によるものであり、物質の振動には励起が必要である。この生態音響学的な考え方をベースにして、振動に関わる諸情報を分析し、コンピュータによってシミュレーションを行っている。また、バーチャル環境とリアル環境での音の知覚の違いを検討することによって、より人間の知覚に基づいた音の研究を行う。
研究業績
・小西、福本、三浦、三戸、川上、「平均モーション法を用いたスネアドラム練習曲における感情演奏の動作解析」、音楽知覚認知研究、17(1&2), pp.35-40, 2012
・Tardieu, J., Susini, P., Poisson, F., Kawakami, H., McAdams, S.(2009). The desigh and evaluation of an auditory way -finding system in a train station, Applied Acoustics, Vol.70(9), 1183-1193
・Kawakami, H.(2009). Research on reduction of unpleasantness while continuous listening to Acoustic Signs. Proceedings of the 10th Western Pacific Acoustics Conference.
社会活動
日本音響学会幹事
日本音楽知覚認知学会常任理事

齊田 正子
昭和33年09月25日生
略歴
昭和57年03月
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業
昭和59年03月
東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了
昭和63年04月
昭和音楽大学非常勤講師
平成04年03月
東京芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了〈博士(音楽)〉
平成12年04月
日本大学芸術学部研究所助教授(非常勤)
平成20年04月
日本大学芸術学部任期制教授
平成30年04月
日本大学芸術学部教授
研究領域
学生からの研究テーマとして、修士課程ではヴェルディのオペラ、博士後期課程では19世紀イタリアベルカントオペラを取り上げ、オペラにおける発声法及び歌唱法について研究を続けている。国際文化教育交流財団の奨学生としてイタリアにて(1984~86)研鑚を積み日本における数々のオペラやコンサートへの出演を通し、留学前からの課題としての現代における日本のオペラのあり方及び上演方法について、その発声法及び演奏法について研究を続けている。
研究業績
1.第35回ミュンヘン国際音楽コンクール声楽部門第2位入賞他、国内外のコンクールにて入賞
2.エクソンモービル音楽賞奨励賞他数々の賞を受賞
3.藤原歌劇団公演オペラ「椿姫」ヴィオレッタ役でデビュー後、数々のオペラコンサートに出演
社会活動
国際文化教育交流財団評議委員
日本演奏連盟会員
藤原歌劇団正団員

髙久 暁
昭和37年11月14日生
略歴
昭和62年03月
東京大学理学部地学科卒業
平成元年03月
東京大学文学部第一類美学芸術学専修課程卒業
平成03年04月
東京芸術大学大学院音楽研究科修了
平成13年04月
日本大学芸術学部専任講師
平成21年04月
日本大学芸術学部教授
研究領域
20世紀西洋芸術音楽史・演奏史。批判校訂版楽譜の作成も行う。過去に手掛けた研究主題として、近現代ギリシャ芸術音楽史研究、亡命移民ロシア人音楽家研究、日本での外来音楽家の活動に関する研究、近現代日本の作曲家研究、台湾での日本の音楽文化の影響についての研究など。またアジア諸国におけるピアノ文化に関心を持ち、歴史的研究やフィールドワークを行っている。
研究業績
著書
『日本戦後音楽史』(平凡社・共著)
『青春の音楽・原田力男の仕事』(共著)
『篠原眞の電子音楽』(Engine Books・共著)
校訂・編集楽譜
ニコライ・メトネル『忘れられた調べ・第1巻』op.38(全音楽譜出版社)
マルク=アンドレ・アムラン『コン・インティミッシモ・センティメント』(音楽之友社/Edition Peters)
訳書
サックス『トスカニーニの時代』
パパーノ『回想・モスクワの音楽家たち』(音楽之友社)
クロッグ『ギリシャ近現代史』(新評論)
社会活動
日本音楽学会会員、東洋音楽学会会員、日本ギリシャ語・ギリシャ文学会会員
郭芝苑音樂協進會(台湾)理事、京都国際音楽コンクール顧問
音楽評論活動

田代 幸弘
昭和33年06月15日生
略歴
昭和57年03月
日本大学芸術学部音楽学科卒業
昭和59年04月
日本大学芸術学部副手
昭和63年04月
日本大学芸術学部助手
平成05年04月
日本大学芸術学部専任講師
平成11年04月
日本大学芸術学部助教授
平成19年04月
日本大学芸術学部教授
研究領域
ピアノ奏法および教育法の研究
バロックでは、バッハ、古典派では、ハイドン、ベートーヴェン、ロマン派では、ショパン、シューマン、ブラームス、近・現代では、ラフマニノフ、スクリャービン、ドビュッシー、ラヴェルの楽曲を研究し、様式感、心理的高揚の表現法を探求する。ピアノ、ソロ曲に限らず、室内楽曲にまで幅を広げている。
研究業績
・田代幸弘ピアノ・リサイタル 平成04年11月
FM東京ホール
・田代幸弘ピアノ・リサイタル 平成11年12月
ルーテル市ヶ谷センター
・田代幸弘ピアノ・リサイタル 平成17年12月
IMAホール
・田代幸弘ピアノ・リサイタル 平成19年11月
オペラシティ・リサイタルホール
・オデッサ第6回室内楽フェスティバル2台ピアノ・リサイタル 平成25年11月
社会活動
・練馬区演奏家協会会長
・公益財団法人日本ピアノ教育連盟評議員
・北関東コンクール審査委員長
・国際デュオ協会理事
・日本演奏連盟会員

萩原 貴子(緒方 貴子)
昭和45年09月25日生
略歴
平成06年03月 東京藝術大学音楽学部器楽科卒業
平成03年06月 ミュンヘン国立音楽大学中退
平成09年03月 東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了
平成09年09月 武蔵野音楽大学非常勤講師
平成12年04月 東京藝術大学非常勤講師
平成12年04月 洗足学園音楽大学非常勤講師
平成27年09月 日本大学芸術学部非常勤講師
平成28年04月 日本大学芸術学部教授
平成28年04月 洗足学園音楽大学客員教授
研究領域
フルート奏法及び、フルート教育法研究。バロックから現代までの幅広いレパートリーに対応した演奏表現の実践。
“人の心に響く”“音を出す”ということが何であるか、特に、管楽器奏法の基礎である呼吸法、物理的に理にかなった体の動かし方と結びつけることを研究テーマにしている。
研究業績
第61回日本音楽コンクールに於いて、当時史上最年少優勝。加藤賞受賞。ソリストとして国内外の主要オーケストラや演奏家とコンチェルトや室内楽を演奏する。
CD 美空ひばりオン・フルート「愛燦燦」(日本コロムビア)
CD カルメンファンタジー2001(日本コロムビア)
CD モーツアルトフルート四重奏曲集withザルツブルク・モーツァルテウム弦楽四重奏団~トルコ行進曲~(日本コロムビア)
CD アジアに吹く風(NHK-BSサウンドトラック)など録音活動は全24枚に及ぶ。
バンドジャーナル連載
ワンポイントレッスン
社会活動
全日本学生音楽コンクール審査員
全日本吹奏楽コンクール審査員
大学評価・学位授与機構音楽部会委員
アジアフルート連盟理事

三戸 勇気
昭和53年08月11日生
略歴
平成13年03月 日本大学芸術学部音楽学科卒業
平成15年03月 日本大学大学院芸術学研究科音楽芸術専攻修士課程修了
平成18年03月 日本大学大学院芸術学研究科芸術専攻博士課程修了(芸術学博士 取得)
平成18年04月 文部科学省オープン・リサーチ・センター整備事業 ポスト・ドクトラル・フェロー
平成22年04月 一橋大学大学院法学研究科情報技術助手
平成24年04月 日本大学芸術学部助教
平成27年04月 日本大学芸術学部専任講師
平成31年04月 日本大学芸術学部准教授
令和04年04月 日本大学芸術学部教授
研究領域
音楽心理学をベースとした音の研究。
音楽の演奏における感情表現は、演奏において重要なポイントのひとつである。しかし、研鑽過程の演奏家では、この「感覚」を理解できないことが少なからず生じている。そこで、「感情」と、その感情を表現する「動作」、そしてそこから表出される「音」の関係を検討することにより、誰もがより良い演奏を目指していくための指標を提示し、演奏音そのものをデザインする契機となると考えた。その研究成果から今後の演奏音をデザインする過程までを検討を行う。
研究業績
・「モーションキャプチャを用いた演奏動作計測」,日本音響学会誌,77巻9号,2021
・「映画のシーンごとの音楽の要素と感情の分析」,日本音楽知覚認知学会2020年度秋季研究発表会,2020
社会活動
・日本音響学会 音のデザイン分野 委員
・日本音楽知覚認知学会 幹事

吉野 大輔
昭和50年08月16日生
略歴
平成10年03月 中央大学文学部教育学科心理学コース卒業
平成12年03月 日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士前期課程修了
平成15年03月 日本大学大学院文学研究科心理学専攻博士後期課程修了
平成15年04月 電気通信大学SVBL中核的研究機関研究員
平成17年04月 日本大学文理学部情報科学研究所ポスト・ドクター
平成21年04月 日本大学若手特別研究員
平成23年04月 埼玉医科大学神経精神科心理士
平成24年03月 放送大学大学院文化科学研究科臨床心理学プログラム修了
平成24年04月 日本大学芸術学部非常勤講師
平成29年04月 日本大学芸術学部准教授
研究領域
実験心理学領域にて研究を行ってきたが、臨床心理学領域に転じてからは多くの心理相談業務に携わってきた。芸術表現と心理的な成長、心身症状の回復を研究テーマとしている。最近は特に意識と無意識のゆらぎ、洞察の過程、物語の役割に焦点を当てている。
研究業績
・Yoshino, D., Kimura, A., & Noguchi, K. Visual Illusion and Aesthetic Preference Have a Common Perceptual Structure: Prägnanz Tendency. Gestalt theory, 31, pp29–42, 2009.
・Yoshino, D., Idesawa, M., Kanazawa, S., & Yamaguchi, KM. Infant perception of the rotating Kanizsa square. Infant behavior and development, 33 pp196–208, 2010.
・自閉スペクラトム症における身体感覚への気づきの困難さに関する一考察 〜感覚統合不全がもたらす区切りのない世界と自他境界の不安定さ〜 日本大学芸術学部紀要 71, 75–80, 2020.
社会活動
臨床心理士・公認心理師・産業カウンセラー
山王教育研究所・監事
放送大学臨床心理学研究会評議員・監事

今泉 久
昭和28年08月27日生
略歴
昭和51年03月
日本大学芸術学部音楽学科卒業
昭和53年03月
日本大学芸術学部芸術研究所修了
昭和58年04月
日本大学芸術学部助手
昭和63年04月
日本大学芸術学部専任講師
平成08年04月
日本大学芸術学部助教授
平成18年04月
日本大学芸術学部教授
研究領域・概要
指揮と打楽器を研究領域とする。指揮についてはこれまでオーケストラ、吹奏楽、オペラ、打楽器アンサンブル、フルートオーケストラ、合唱等の指揮活動を行なってきた。打楽器については独奏曲、打楽器合奏曲、オーケストラ等の打楽器パートの演奏法の研究をしている。「今泉久とパーカッション・グループ“打弾打団”」を主宰している。
研究業績
演奏会
第2回打楽器リサイタル
練馬文化センター小ホール 1987
新星日本交響楽団演奏会
五反田ゆうぽうとホール 1994
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団特
別演奏会 新宿文化センター大ホール2002
今泉久とパーカッション・グループ“打弾打団”
演奏会 浜離宮朝日ホール 2004
フランス近代の室内管弦楽の愉しみ
石橋メモリアルホール 2004
社会活動
日本管打・吹奏楽学会会員
吹奏楽コンクール審査員
日本クラシック音楽コンクール審査員

岩宮 眞一郎
昭和27年11月22日生
略歴
昭和50年03月
九州芸術工科大学芸術工学部音響設計学科卒業
昭和53年03月
九州芸術工科大学芸術工学専攻科音響設計学専攻修了
昭和52年05月
九州芸術工科大学芸術工学部助手(音響設計学科)
平成03年01月
九州芸術工科大学芸術工学部助教授(音響設計学科)
平成10年04月
九州芸術工科大学芸術工学部教授(音響設計学科)
平成15年10月
九州大学大学院芸術工学研究院教授(音響部門)
平成30年03月
九州大学退職
平成30年04月
九州大大学名誉教授,日本大学芸術学部特任教授
研究領域・概要
音の主観的印象と音の物理特性の関係の体系化,テレビや映画などの映像作品における音が果たす役割,音と映像の調和感をもたらす要因,メッセージを伝えるサイン音のデザイン手法,製品音の快適化,音環境と人間の関わり,日本の音文化の特徴,音のプロフェッショナルに必要な聴能形成訓練に関する研究に取り組んできた。音が人間の感性にアピールするチカラを解明したいと思っている。
研究業績
音の生態学-音と人間のかかわり-(コロナ社,2000)
音のデザイン―感性に訴える音をつくる―(九州大学出版会,2007)
音楽と映像のマルチモーダル・コミュニケーション 改訂版(九州大学出版会,2011)
サイン音の科学-メッセージを伝える音のデザイン論-(コロナ社,2012)
音のチカラ-感じる,楽しむ,そして活かす-(コロナ社,2018)
社会活動
日本音響学会評議員
日本音楽知覚認知学会監事
日本サウンドスケープ協会理事

江間 孝子
昭和31年01月05日生
略歴
昭和53年03月
国立音楽大学教育音楽学科第Ⅱ類リトミック
専攻卒業
昭和53年07月-平成15年03月
国立音楽大学音楽教室講師
昭和55年03月
国立音楽大学大学院音楽研究科音楽教育学専攻修士課程修了(芸術学修士)
昭和59年09月-昭和64年03月
日本幼児教育専門学院(ヒューマンライク総合学園)非常勤講師
平成05年04月-平成06年03月
聖学院大学人文学部児童学科非常勤講師
平成06年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
平成13年04月-平成20年03月
江原音楽療法専門学校非常勤講師
平成14年04月-平成22年03月
聖学院大学人間福祉学部児童学科非常勤講師
研究領域
ジャック=ダルクローズの音楽教育(リトミック)を理論実践両面から研究。日本へ導入された経緯及び当時の指導の様子等歴史的背景も探求。日本人特有の音楽と動きの関連について考察する為、フィールドワークに基づく民俗学的研究を実施。他、物語にピアノ曲を多数作曲し、語り手とのコラボを各所で開催
研究業績
共著
リトミック12か月(チャイルド本社)音楽基礎研究文献集全18巻別巻解説(大空社)
論文
リトミック教育の概念に関する諸問題『リトミック教育の現在』平成15年(開成出版)、埼玉県狭山市入曽の獅子舞における音楽と身体運動の関連について1、2『国立音楽大学大学院研究年報』第18、19輯平成18、19年、小林宗作による〈J=ダルクローズ教育思想の捉え方に関する一考察『リトミック教育研究』平成27年(開成出版)
社会活動
日本音楽教育学会会員
日本ダルクローズ音楽教育学会理事
日本ジャック=ダルクローズ協会(FIER日本支部)会員

笠羽 映子
昭和24年06月25日生
略歴
昭和47年03月
東京芸術大学音楽学部楽理科卒業
昭和51年03月
東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了
昭和56年03月
パリ第4大学音楽学研究科博士課程修了
昭和58年04月
早稲田大学社会科学部専任講師
昭和60年04月
早稲田大学社会科学部助教授
平成02年04月
早稲田大学社会科学部教授
研究領域
西欧近・現代の芸術音楽史及び作品研究
ドビュッシーからブーレーズに至るフランスの作曲家の作品研究及び音楽思想の研究を軸に、幅広く西欧音楽芸術の変遷を考察しつつ、日本における音楽芸術の諸問題や芸術・文化の国際交流などをも探究している。
研究業績
学術論文
《La musique de Debussy au Japon》
(Cahiers Debussy No 10)
《Retour sur Le Martyre de Saint Sébastien》
(Cahiers Debussy No 24)
Claude Debussy, 《Le Martyre de saint Sébastien》
《OEuvres Complètes de Claude Debussy, SérieVI, volume 4, édition de Pierre Boulez et Eiko Kasaba, Éditions Durand, 2009》
訳書
ドビュッシー『ドビュッシー書簡集』
ルシュール『伝記クロード・ドビュッシー』(以上音楽之友社)
ストラヴィンスキー『音楽の詩学』(未来社)
ブーレーズ/ケージ『往復書簡』(みすず書房)
社会活動
日本音楽学会会員
日本フランス語フランス文学会会員
Société Française de Musicologie 会員

北岡 晃子
昭和41年09年08日生
略歴
平成02年05月
テキサスキリスト教大学音楽学部ピアノ科卒業
平成02年09月―平成03年09月
カリフォルニア大学ロスアンゼルス校(UCLA)大学院音楽学部修士課程在籍
平成04年05月
南カリフォルニア大学大学院音楽学部修士課程修了
平成12年04月―平成13年03月
仁愛女子短期大学非常勤講師
平成12年05月
ボストン大学大学院音楽学部音楽芸術博士課程修了
平成15年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
平成21年04月
宮城大学共通教育センター准教授
平成24年04月
東京福祉大学准教授
研究領域
芸術に関する英語文献を解読して、音楽作品の創作、表現、技術、鑑賞、評論を研究する。
日常から、音楽学、理論、音楽教育、情報音楽、音楽療法など、音楽家としての知識・教養を与えるものから作品分析や演奏解釈まで、幅広い内容と多様な形式の英語文献に触れ、通訳・翻訳も数多く手がける。特にピアノ音楽の研究講演と演奏に力を注ぎ、国内外で活動している。
研究業績
論文「Study of Beethoven’s String Quartet Op.131 No.1.」
「The Piano Works of Akio Yashiro」
ブラゾスバリー交響楽団演奏会「モーツァルトピアノ協奏曲」
社会活動
日本ピアノ教育連盟中央運営委員
日本音楽学会会員
Pi Kappa Lambda会員
国際ピアノデュオ協会会員

佐々木 伸
昭和31年01月06日生
略歴
昭和53年03月
武蔵野音楽大学卒業
昭和55年07月
藤原歌劇団入団
第20回日伊声楽コンコルソ(東京)1位入賞後ミラノに6年間在住
平成03年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
平成20年
洗足学園音楽大学非常勤講師
研究領域
演奏家育成のための歌唱法指導を研究領域とするため、学生を数々の演奏会へ招致するなど、より実践的な指導を実施する。また門下生にはコンクールにて入賞等の実績を収める。演奏家育成に際し、学生個々の特性を活かした5段階の歌唱法指導が必要と考え、基礎部としての呼吸法の見直しにはじまり、それぞれの芸術性と個性を観客に理解してもらうための演奏法及び舞台マナーまでを教示する。28年間の歌唱法指導の経験を基に、自身執筆論文でも取り上げた、イメージ伝達指導法も交えながら、学生育成に努める。
研究業績
第20回日伊声楽コンコルソ(東京)1位入賞。
イタリアにてベニア・ミーノ・ジーリ国際コンクール2位入賞及びTV・ラジオ等に出演。
オペラ「蝶々夫人」にタイトルロール出演等、オペラ公演に多数出演。論文「声楽家育成における発声テクニックのイメージ伝達」。
門下生のコンクール実績一部抜粋;全日本学生音楽コンクール入選・日本クラシック音楽コンクール入賞/入選・日本声楽コンクール入選/読売新人演奏会出演等。
社会活動
藤原歌劇団団員
日本クラシックコンクール審査員

田村 由貴絵
昭和46年2月5日生
略歴
平成06年03月
お茶の水女子大学文教育学部外国文学科フランス文学専攻卒業
平成10年03月
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業
平成13年03月
東京藝術大学大学院音楽研究科声楽専攻終了(修士)
平成27年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
研究領域
修士論文のテーマは「ゲーテの『若きウェルテルの悩み』とマスネの《ウェルテル》」であった。これまでドイツ語とフランス語の声楽曲全般に興味をもって歌ってきた。 バロック時代から現代にいたるまでの歌曲、オラトリオ、オペラなどの声楽曲に興味の中心を置いている。
それらの経験を活かしドイツ語、フランス語の声楽曲を研究のテーマとしている。自然な発声法と発語、そしてその教育についても重要なテーマである。
研究業績
二期会ニューウェーブオペラ「ジュリアスシーザー」タイトル・ロール
二期会「コジ・ファン・トゥッテ」宮本亜門演出ドラベッラ役
新国立劇場「ワルキューレ」「神々の黄昏」出演など。
オラトリオやカンタータなど声楽曲でのソリストとしての出演も多数。
社会活動
二期会会員
日本声楽家協会アカデミー会員

原田 圭
昭和51年07月11日生
略歴
平成12年03月
東京芸術大学音楽学部声楽科卒業
平成15年03月
東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了
平成20年03月
東京芸術大学大学院音楽研究科博士後期課程修了〈博士(音楽)〉
平成23年04月
東京芸術大学声楽科教育研究助手
平成23年04月
上野学園大学非常勤講師
平成25年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
平成26年04月
東京芸術大学声楽科非常勤講師
平成29年04月
千葉大学教育学部音楽科非常勤講師
研究領域
オペラにおいてはモーツァルトの作品を主軸にその歌唱法、舞台表現を研究。歌曲においてはドイツ歌曲、日本歌曲を中心に歌と語りの関係を重視し、その表現法を研究。オラトリオ作品においてはバッハ、ヘンデル等のバロックから現代まで、多くの宗教的作品の演奏様式とその歌唱表現について研究。
研究業績
大学在学中に安宅賞受賞。東京文化会館新進音楽家オーディション声楽部門合格。ウィーンにおいてリサイタル開催(シューベルト歌曲集「冬の旅」全曲)。第16回奏楽堂日本歌曲コンクール第1位入賞、中田喜直賞受賞。第77回日本音楽コンクール声楽部門入選。新国立劇場「黒船」、東京二期会「魔笛」、日生劇場「夕鶴」等のオペラや「第九」、「レクイエム」、「受難曲」等のソリストとしても多数出演している。
CD モーツァルト「ドン・ジョヴァンニ」(オクタヴィア・レコード)
CD 間宮芳生「ニホンザル・スキトオリメ」〔第17回佐川吉男音楽賞受賞〕(オクタヴィア・レコード)
CD 信時 潔 「海道東征」(キングレコード、オクタヴィア・レコード)
社会活動
東京二期会会員、榎本文化財団出演者選考委員

平野 昭
昭和24年09年21日生
略歴
昭和54年03月
武蔵野音楽大学大学院音楽研究科音楽学専攻修了
昭和54年04月
武蔵野音楽大学音楽学科研究員
昭和56年04年
武蔵野音楽大学教育文化研究所助手
平成元年04月
尚美学園短期大学講師・翌年助教授
平成08年04月
沖縄県立藝術大学音楽学部助教授
平成11年04月
沖縄県立藝術大学大学院音楽芸術研究科教授
平成12年04月
静岡文化芸術大学文化政策学部教授
平成21年04月
静岡文化芸術大学大学院文化政策研究科長
平成23年04月
慶應義塾大学文学部美学美術史学教授
研究領域
西洋音楽史学及び美学。音楽学全般と音楽評論。専門研究対象は18世紀及び19世紀の音楽様式変遷、とりわけ古典派とロマン派の器楽作品の様式研究。J.S.バッハから新ウィーン楽派にいたるドイツ・オーストリアの音楽史を作品研究だけではなく、社会学的観点から音楽受容史と文化史の脈略で読み直している。ベートーヴェン研究を生涯課題とし、特に交響曲、弦楽四重奏曲、ピアノソナタ創作に共通する表現語法と理念を探求したい。
研究業績
編著訳書:『音楽キーワード事典』(春秋社)『ベートーヴェン』(新潮社)、『鳴り響く思想:現代のベートーヴェン像』『ベートーヴェン事典』(東京書籍)、『ベートーヴェン大事典』(平凡社)、『人と作品:ベートーヴェン』(音楽之友社)他。
論文:「19世紀のベートーヴェン受容:楽譜出版から見えてくるもの」、「21世紀のベートーヴェン像:新しい評伝の可能性」、「もうひとつのディアベッリ変奏曲」、「ベートーヴェン神話の形成とその音楽」。
社会活動
日本音楽学会会員、国際音楽学会会員、日本18世紀学会会員、三田芸術学会会員。浜松市楽器博物館運営協議会委員、日本製鋼文化財団洋楽委員。芸術文化振興基金専門委員、神奈川県芸術文化プログラム委員、音楽評論活動。

二ツ木 千由紀
昭和45年11月13日生
略歴
平成05年03月
東京藝術大学音楽学部器楽科打楽器専攻卒業 平成07年03月
東京藝術大学大学院音楽研究科器楽専攻修士課程修了
平成11年09月
青山学院女子短期大学児童教育学科特別講師(平成17年度までと、平成29、30年度まで)
平成18年9月
青山女子短期大学子ども学科非常勤講師(平成26年度まで)
平成17年04月東京藝術大学管弦楽研究部非常勤講師(令和03年度に藝大フィルハーモニア演奏講師と改称)
研究領域
独奏、室内楽、オーケストラにおいて打楽器全般の演奏法・演奏表現・音色研究を基盤のテーマとして、古典から現代までの作品研究。他の楽器とのアンサンブル研究。 オーケストラ作品・他の器楽作品を題材にしたマリンバアンサンブル表現。
幼児音楽教育において、声楽と打楽器を連携させた合奏研究。
「M.Ravel:ボレロ」練習法アンケート調査。体格差を超えた演奏法。
研究業績
パーカッションリサイタル/ルネ小平
マリンバデュオリサイタル/Sonorium、MUSICASA 、ルネ小平
オーケストラ/藝大定期各演奏会、読売日本交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団等
室内楽/パーカッションミュージアム、彩の国さいたま芸術劇場光の庭プロムナードコンサート(オルガンとの共演)等
CD/JPCアンサンブルコレクション15thアニバーサリー・2021、久石譲WORKSⅢ、読売日本交響楽団「アッシジの聖サンフランチェスコ」等 他CM等、録音多数
著書/いちばんやさしいマリンバレッスン、マリンバスケールレッスン(オンキョウパブリッシュ社)
社会活動
全日本吹奏楽コンクール審査員
日本打楽器協会新人演奏会審査員

松本 明
昭和34年12月31日生
略歴
昭和59年03月
東京芸術大学音楽学部器楽科卒業
昭和61年03月
東京芸術大学大学院音楽研究科修士課程修了
平成02年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
平成18年04月
川村学園女子大学教育学部非常勤講師
研究領域
ピアノ奏法の研究特にベートーヴェンからリスト、その後の19世紀後半から第2次大戦のころまでの奏法の発展過程を注視しそれを現代の演奏に生かしていく方法を探求している。
19世紀に盛んに出版された指の技術を高めるための数多くの教本を研究することによってピアノ奏法の体系的な技術の習得を目指している。
特にベートーヴェン、シューベルト、リスト、ドビュッシーを中心にその作品の分析と演奏方法について研究を行っている。
研究業績
東京文化会館小ホールにおいて計15回のピアノソロリサイタル。他室内楽のコンサート出演多数。
雑誌「ムジカノーヴァ」「レッスンの友」にピアノ奏法についての執筆多数。
紀要論文「幼児教育学生のピアノ演奏技術向上についての考察」(川村学園女子大学紀要第28巻3号2017年3月)
社会活動
日本ピアノ教育連盟会員
全日本ピアノ指導者協会正会員
国際ピアノデュオ協会監事
栃木県ピアノコンクール審査員
ピティナピアノコンペティション審査員
教育連盟ピアノオーディション審査員
日本クラシックコンクール審査員

楊 麗貞(蛭子 麗貞)
昭和24年03月07日生
略歴
昭和46年03月
桐朋学園大学音楽学部卒業
昭和49年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
平成03年04月
桐朋学園大学音楽学部非常勤講師
平成05年04月
日本大学芸術学部研究所教授(非常勤)
平成22年04月
日本大学芸術学部任期制教授
平成31年04月
日本大学芸術学部非常勤講師
研究領域
古典から近現代まで幅広い音楽の研究に取りくんでいる。その中でロマン派音楽、特にショパンにおいては、大半の曲を演奏会で取り上げ思考を重ねている。演奏するにあたり、それぞれの作曲家の生きて来た背景、音楽感を考えてみる。また、実際の演奏上の奏法、レガート、強弱、ニュアンス、美しい音色、タッチ、充実感のある音、歌心…と、ピアノの可能性を充分に引き出す魅力ある演奏を追求していきたい。
研究業績
第36回日本音楽コンクール第1位
第1回日本ショパン協会賞受賞
リサイタル
東京文化会館、紀尾井ホール、カザルスホール、N響、都響、読響、日本フィル、新日フィル、東フィル等主要オーケストラと共演
公開講座開催
CD「ショパン名曲集」 ビクター
CD「24の前奏曲」 アートユニオン
CD「ワルツ集」 キング
CD「ショパンアルバム」 ライヴノーツ
社会活動
日本音楽コンクールを始め、各コンクール・オーディション審査員
毎年チャリティコンサートを企画、出演
日本演奏連盟会員
(公財)日本ピアノ教育連盟会員
日本ショパン協会理事