Project Description
芸術専攻 教育研究上の目的
近年の芸術環境は、異なった分野・領域の芸術が、先端的なメディア等を介在させながらクロスオーバーしており、互いに密接な関係を結んでいます。博士後期課程の専攻を1専攻とし、博士前期課程の文芸学専攻、映像芸術専攻、造形芸術専攻、音楽芸術専攻、舞台芸術専攻の5専攻を総合化したのは、そういった現代の芸術環境があってのことです。そして、それは自らの専門分野の探究を目的としながら、他分野の研究を視野に入れて、新たな創造理論を構築する場として機能しています。社会人の入学枠を設け(大学院設置基準第14条による教育方法の特例)、昼夜開講制を取り入れたことも大きな特色です。
すでに博士前期または修士課程を修了し、教育・研究機関や企業に従事しながら、より高度な芸術の専門領域について研究を継続したり、フィールドを越えて新たな芸術研究に取り組もうとする新進の研究者への門戸が開かれています。
- 2015年度博士前期課程各専攻履修科目一覧(PDF:537KB)
- 2016年度博士前期課程各専攻履修科目一覧(PDF:537KB)
- 2年以上在学し、履修規定に則り30単位以上を修得すること。
- 学位論文等を提出し、最終審査および試験に合格すること。
- 規定の学費を完納していること。
時期 | 内容 |
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2年次 7月上旬 |
1. 論文提出希望者は事前に指導教授に申し出た上、以下の書類を提出すること
|
11月~12月 | 2. 第1次予備試験(口述試験)実施及び結果を通知する ◎外国語及び専門知識についての試験を実施する |
12月中旬 | 3. 3年次生の論文要旨発表・説明を傍聴する |
1月中旬 | 4. 中間報告書を提出すること |
3月中旬 | 5. 第2次予備試験<研究中間発表会及び面接>実施及び結果を通知する ◎学位請求論文の内容についての試験を実施する |
3年次 10月下旬 |
6. 大学院芸術学研究科長あてに学位請求論文等提出すること ◎提出書類等については別に指示する |
11月中旬 | 7. 学位請求論文受理について可否を通知する |
12月中旬 | 8. 最終試験等(学位請求論文審査・口頭発表)を実施する ※ ◎大学院分科委員会において論文要旨を発表・説明し質疑に応答すること 審査委員により最終試験(専門知識)を実施する ◎論文に創作成果を加える場合は、最終試験前に作品を発表すること 原則として学内において発表を行う |
2月中旬 | 9. 学位授与最終審議を行う ※ |
2月下旬 | 10. 学位授与審査結果を通知する |
3月上旬 | 11. 博士後期課程修了者(修了要件を満たした者)を発表する |
3月25日 | 12. 大学院芸術学研究科修了式において学位授与を行う |
学位授与から3ヶ月以内 | 13. 学位を授与された日から3ヶ月以内に論文の内容の要旨、論文審査の結果の要旨をインターネットの利用により公表すること |
学位授与から1年以内 | 14. 学位を授与された日から1年以内に学位論文の全文をインターネットの利用により公表すること |
- 学位授与最終審議における不合格及び最終試験等終了後の取下げについては、再度第2次予備試験を課す。ただし、研究中間発表会は免除とし、試験委員による面接試験のみとする。なお、最終試験のうち口頭発表前の取下げについては、研究中間発表会を課す。
- 注意事項
- 上記日程は2016年4月現在の内容であり、今後、都合により変更される場合もある。
- 作成・審査等手続き日程の詳細は対象者に別途通知する。
- I. 論文指導
- (1)学位論文指導はC領域の教員とする。
- (2)学位論文指導には、指導教員以外に副指導教員を設け、指導を受けることができる。
- (3)副指導教員を設ける場合は、指導教員と相談の上、決めること。
- (4)副指導教員を設けた場合は、その教員の授業を履修することが望ましい。
- Ⅱ. 論文枚数等
- (1)論文審査の場合
- 400字詰原稿用紙200枚以上(本文のみとし、表等資料・注釈・引用文献等は含まない)とする。
- 論文は簡易印刷またはワープロ作成とし、表紙・背表紙をつけて製本すること。
- A4判4頁(4,000字)以内の内容の要旨を添付すること。要旨は、タイプ印刷またはワープロ作成とする。
- (2)論文に創作成果を加えて審査する場合
- 400字詰原稿用紙100枚以上(本文のみとし、表等資料・注釈・引用文献等は含まない)とする。
- 創作作品は学位論文に対応する内容とするが、作品のサイズ・数量・体裁等の詳細は別に定める。
- 論文の体裁等は (1) と同様とする。
- (1)論文審査の場合
- 上記をめやすとし、指導教員と相談の上、決定すること。
教員紹介
赤澤 立三
昭和15年生
略歴
昭和39年03月
日本大学芸術学部音楽学科卒業
昭和45年05月
日本大学芸術学部助手
昭和54年06月
日本大学芸術学部専任講師
昭和60年04月
日本大学芸術学部助教授
平成05年04月
日本大学芸術学部教授
平成22年06月
日本大学芸術学部非常勤講師
研究領域
ピアノ教育を中心とした器楽教育の教材研究、指導方法及び比較研究を主とする。特にロシア(旧ソヴィエト)におけるピアノ教育事情の調査研究に重点をおき、その関連の研究論文、紹介記事を学会、専門誌等に多数発表する。併せて導入期における諸問題にも関心を持って考察している。
研究業績
「R.レティ著:ベートーヴェン・ピアノソナタの構築と分析」(共訳) 音楽之友社
「最新ピアノ講座」(共著) 音楽之友社
「グリークピアノ名曲集」(監修・校訂) ドレミ楽譜出版社
「ソヴィエトのピアノメソードにみる教育観について」(研究論文) 日本音楽教育学会
「ソヴィエト・児童音楽学校のピアノ科カリキュラムを巡って」(共編)ムジカノーヴァ誌連載
EPTA(ヨーロッパピアノ教育連盟)ストックホルム(スウェーデン)大会において「日本におけるピアノ教育の軌跡と現況について」を講演(2012,9)。
社会活動
一般社団法人西東京市文化芸術振興会副会長、代表理事
西東京市文化芸術振興推進委員会委員長
草原 真知子
昭和23年02月18日生
略歴
1983年10月
ACM/SIGGRAPH日本代表事務所、CG・メディアアート・キュレーター
1986年04月- 2002年03月
日本電子専門学校、IAMAS他非常勤講師
1994年04月
東京工芸大学芸術学部助教授
1998年04月
神戸大学大学院自然科学研究科助教授
2001年09月
博士号(工学、東京大学)
2002年04月
UCLA芸術学部客員教授
2003年04月
早稲田大学文学学術院教授
2018年04月
早稲田大学名誉教授
研究領域
メディアアート、デジタルメディア、先端メディア技術、映像文化史、メディア考古学。幻燈など映像装置と社会・大衆文化の関係。
研究業績
・「デジタルメディア時代のアート」デジタル・スタディーズ第2巻 メディア表象 東京大学出版会 2016, pp.213-231
・Early Works of Masaki Fujihata, Masaki Fujihata, Laznia Centre for Contemporary Art, 2017, pp.46-67
・Proto-Media Art: Revisiting Japanese Postwar Avant-garde Art, A Companion to Digital Art, Willey, 2016, pp.111-145
・Bridging art, technology, and pop culture: some aspects of Japanese new media art, Routledge Handbook of New Media in Asia, 2016, pp.66-79
・The“Baby Talkie,”Domestic Media, and the Japanese Modern, Media Archaeology, Univ. California Press, 2011, pp. 123-147
社会活動
日本映像学会理事
社団法人デザイン&テクノロジー協会理事
日本バーチャルリアリティ学会評議員
峰村 澄子
昭和16年12月19日生
略歴
昭和41年03月
日本大学芸術学部音楽学科卒業
昭和47年06月
日本大学芸術学部助手
昭和52年04月
日本大学芸術学部専任講師
昭和60年04月
日本大学芸術学部助教授
平成07年04月
日本大学芸術学部教授
平成24年07月
日本大学名誉教授
研究領域
専攻分野:作曲
現代音楽の創作をしてゆく中で、これまで日本の伝統音楽(雅楽・能楽等)についての研究をしつつ、また民族性に強い関心を持っている。創作にその特性を生かしながら咀嚼して独自の語法により作品を書いている。現在は、民族性の中の“言葉”と旋律(音楽表現)、“リズム論”に強い関心を持っている。
研究業績
「峰村澄子歌曲集」音楽之友社
「風韻~ヴァイオリンとピアノのための~」
日本作曲家協議会(楽譜出版)
「謡~クラリネットとピアノのための~」
国際芸術連盟(第4回日本現代音楽展出品・楽譜出版)
「峰村澄子・室内楽作品集“舞”」(CD出版)
「クラリネット、チェロ、ピアノのための三重奏曲」
日本作曲家協議会(2000年の作曲家出品・楽譜出版)
峰村澄子作品展(個展)Ⅰ~Ⅷ 東京文化会館他
「ファンタジア〜4手連弾のためのわらべうた」音楽之友社
社会活動
日本現代音楽協会会計監査役
国際ピアノデュオ協会会長、理事長
国際芸術連盟室内楽コンクール審査委員及び作曲コンクール審査委員
国際ピアノデュオコンクール(作曲部門)審査委員長(演奏部門)審査委員